「6月25日は何の日?」

2026-6-1

 6月になりました。ところで皆さん6月25日は何の日か知っていますか?
 筆者がこの「自由海論」を書き始めて最初に取り上げたテーマでしたので、ご記憶の方もいらっしゃると思いますが…。
 そうです、IMO即ち国連にて認定された「船員の日」なのです。
「自由海論」#1「船員デー」をお読みになった方もそうでない方も今一度読んで戴き、この「船員の日」の存在とその意義を再認識して戴ければと思います。

 何故、またこのテーマを取り上げたかと言いますと、理由は大きく2つあります。
 1つ目は、この1年間「船員の日」を知って貰うべく、機会をとらえて「船員の日」と言うものがある事を世の中に問うて来ました。しかしながら、中々この日が世の中に認知されず、広まらない現状があるからです。
但し、ビックリした事がありました。「船員の日」を広めようとしているのが、当方だけではない事が分かったのです。全く偶然ですが、「株式会社エイアイエス」という会社が
「6月25日は船員の日」日本定着プロジェクト始動 ~見えない仕事に。見える感謝を~
というテーマでプロジェクトを立上げて活動している事を知りました。彼らは全くのプライベイトカンパニーで、誰からの資金的な援助も受けず、自主的にこの活動を行っています。
 具体的な活動として、先日開催されたSea Japan(4/22~4/24)で自社のBoothを出して「船員の日」をアピールしていた事や、今年の6月25日を期して以下を企画しています。

①船員の皆様への感謝・応援メッセージの募集及び公開
②ポスター・広報グッズの無償配布(企業・団体限定)
③日本展開に向けたAIS制作プロジェクトロゴの提供
④海事クラスター交流会 in 神戸クルーズを6/21(日)に開催

 会社の生業として海運会社に関するSystemを構築しているとは言え、業務上で知り得た船員と言う職業の重要さを会社独自で対外発信をしている事に元船員として有難く、感謝している次第です。
 当事者である我々もこの会社に負けずに、「船員の日」を切掛けとして船員と言う職業を世の中に理解して貰う活動をしようではありませんか。

 2つ目は、今もペルシャ湾に3ヶ月以上も我々の仲間が閉じ込められているにも関わらず、世の中的に彼らを一刻も早く助け出さなければならないと言う機運が盛り上がらない事です。関係者の方々が日夜最大限の努力をされている事は重々理解していますが、我々の生活に必要な物資を運んでくるEssential Workerである船員が危機に直面している状況を看過していいわけがありません。何故もっと世の人々から声が上がらないのでしょう。もし、「船員の日」がもっと認知されていたら違った展開になっていたのではないかと筆者は思います。従って「船員の日」がある事を世の中に知らしめるとともに、船員の重要さを認識して貰えたらと思っています。

 当協会の会員の皆さんは、殆どが現役の船員や元船員の方達ですので、機会あるごとに「船員の日」があり、それが「6月25日」で、船員が日本や世界にとって重要な役割を果たしている職業である事を広く世の中に知って貰う様な活動をして戴ければと思います。

以上

⚫️ 注1:株式会社エイアイエス.とは、海運業に特化したERP(統合基幹業務システム)を手掛けている会社です。
⚫️ 注2:株式会社エイアイエスの6月25日は船員の日。日本定着プロジェクトのロゴ

⚫️ 注3:NSユナティッド海運さんは「船員の日」を認識されていて、社内報「ゆないてっど」(2025夏号 Vol.71)において、特集として同社の船舶に乗組む船員さんを紹介していました。

お詫びと訂正
 前回の#15「事故原因の7~8割はヒューマンエラー」は本当か?の(事例2)においての以下記述で、
 「機関事故では無いが、筆者が機関長として乗船していた際に経験した甲板部の事故であり、乗組員の一人としてこの事故を防げなかった当事者として熟知たる思いがある事から取り上げた。」
とした文章で以下の誤りがありました。
(誤)熟知たるー>(正)忸怩たる
また、「残念で、もどかしい思い」と言う意味で使っており、本来の「恥じ入る様な思い」との意味で使用していませんでした。
これまた自由海論 #3「国語に関する世論調査」で記載していた事を考えると恥ずかしい限りです。これこそ「忸怩たる思い」です。まだまだ勉強が足りません。

以上